子どもの頃の思い出
ふと、子どもの頃の事を思い出す瞬間がある。
今日もそんな瞬間が突然やってきた。
それは、一服しようと外に出て椅子に腰かけた時に飛んできた
シオカラトンボをみた時だった。
同じ町内の同級生たちでソフトボ-ルのチ-ムを作って
連日遊んでいた。
試合前日ともなると、夕食後にリンゴ箱の上に紙を拡げて
打順やら守備位置をいろいろ自分なりに考えた。
当日みんなの賛同が得られたり得られなかったり、
とにかく考えることがとても楽しかった。
試合では途中から喧嘩になってしまうこともあった。
同じ小学校区内では起こらない。
隣の小学校区の町の子ども達との間でたまに起こる。
やじが我慢ならなかっただけ。
なにを!と時として、くんずほぐれつの取っ組み合いになってしまうことがあった。
家に帰って親から「その額の傷はどうした?」と聞かれても
「いや転んでね」と笑ってごまかしたものだ。
大雨の数日後にはよく天竜川にいった。
水が引いた後にあちこちに水たまりができ
そこに魚が取り残されていて、それを夢中になって取ったものだ。
小川の上下流を石でせき止めて、水をかい出して
浅くなったところで魚を手づかみにとる遊び。
タナビラなど今では貴重な魚が当時はいくらでもいた。
腹が減ると平気でよそ様の畑へ無断進入して
スイカやトマトなどをよく食べた。
そういえば、成人してから親父がふとつぶやいたことが今でも耳に残っている。
「今のガキはとんでもない。食うわけでもないのに、ただスイカを割っていく」
そんな悪質なことはやったことがない。
にしてもよく遊んだものだ。
学校から帰って家でもたもたしていると
親父に見つかって畑仕事を手伝わされるので
秒と家にはいなかった。
こんなこともあった。
かくれんぼをしていて、鬼がいつまで待っても探しに来ない。
変だな?と思って鬼を探しに行くと
なんと、鬼が畑仕事をしていた。
親父につかまって手伝わされているとのこと。
くるわけがない。
とにかく、めっちゃくちゃ楽しい少年時代だった。