貧困ビジネスの連鎖?
昨年の秋頃から、「引き出し屋」という言葉が新聞紙上に登場した。
要するに、ひきこもり状態にある人を、「自立支援」を看板に
無理やり自宅から連れ出す人たちのことをさすらしい。
なかには精神科病院に強制的に入院させられたケ-スもあるらしい。
古くは「戸塚ヨットスク-ル」を連想させる。
そういえば、以前テレビでこうした「引き出し屋」と思われる人たちの
活動を紹介する番組をみた記憶がある。
どちらかというと推奨するような印象があり、違和感を感じた。
ひきこもりという言葉が社会に定着する前に
不登校という状況が全国的に話題となった。
当時「引き出し屋」と呼ばれるような人たちはいなかったが、
全国各地に寮生活をするなかで社会に出ていこうと取り組む団体はあった。
その殆どが良心的で誠実な団体であったとは思うが、
唯一つ、その料金の高さは気になるところだった。
時期を同じくして「貧困ビジネス」なるものが全国に出現した。
狙われたのは「路上生活」の人たち。
劣悪な住環境の中に多くの路上生活者を押し込め
生活保護を申請させてその保護費を管理という名目で搾取。
福祉の世界では障がいのある人が利用する「就労継続A型事業所」
の多くが問題を起こしたのは記憶に新しい。
障がい福祉に知識や経験のない人たちが
儲かるという理由で参入した結果、全国各地で問題をおこし消えていった。
最近気になるのは、「障がい者グル-プホ-ム」の建設ラッシュ。
単なるアパ-ト経営のようにも感じてしまう。
大丈夫だろうか?
今後、問題を起こして消えていくことはないのか?
運営者は消えることはできても、そこで暮らす障がいのある方は消えることはできない。
自分たちの利益の為にやっていることではないと信じたい。
ビジネスとして成立する=社会にそのシステムがない
ということだろうか?
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